全国2連覇 山口 智大、世界大会に挑戦!!

史上初の全国大会2連覇を達成した超新星が、ロシアで開催の技能五輪国際大会に出場します。

技能五輪国際大会は2019年8月23日から26日まで、ロシアのカザンで開催。


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山口 智大。
1997、2月生まれ、埼玉県出身。
2019・3 ものつくり大学 卒業

2015 若年者ものづくり競技会 銀賞
2016 技能五輪全国大会(山形)銀賞
2017 技能五輪全国大会(栃木)金賞
2018 技能五輪全国大会(沖縄)金賞

史上初の全国2連覇の快挙を達成した山口 智大は2019年4月より北海道旭川に移住し、gauzy calm worksのメンバーとなって技能五輪家具職種の聖地、旭川で訓練を受けています。

旭川地域では過去に14名、直近では6大会連続で選手を世界に送り出していますが、もはや数十年メダルからは遠ざかっています。
旭川の最高位は銀賞ですが、すでに50年以上が経過しました。
国際大会にgauzy calm works代表の木村も出場していますが、入賞には遠く及ばない現実が続いていました。
しかし、前回アブダビ大会ではついに敢闘賞を獲得し、上位入賞の機運も高まっていました。

国際大会は2年に一度、国内大会は毎年開催ですが、国際大会前年の優勝者が世界への切符を手にします。
それも、開催年の1月1日時点で制限年齢は22歳まで。

山口くんは2月生まれ。大学の同期であれば12月生まれまでの全員が軒並み年齢オーバーなので、幸運も持っています。

山口くんは大学1年生の時に早くも競技会に出場、そのまま競技会に熱狂して大学の4年間を競技に捧げたような若者。
2年生の時に出場した山形大会では銀賞を受賞しましたが、その時の王者はgauzy calm worksの安藤でした。

実はこの時、安藤は11月生まれで年齢が超えてしまい、国際大会への道を閉ざされてしまいます。
しかしこの年の銀賞の主席は旭川の(有)ワカサの下条くん。次席の山口くんも目の前で国際大会を逃した一人なのでした。

雪辱に燃える山口くんは、翌年の栃木大会で見事優勝します。
ところが翌年は国際大会の開催が無いため、世界大会には行けません。

山口くんは栃木大会の後にgauzy calm worksを訪問、長期のインターンシップを経て4年生の夏頃にgauzy calm works入りが内定。

その後の11月、ディフェンディングチャンピオンとして沖縄大会に出場しました。
連覇あり得ると予感して競技初日の午後に沖縄の会場に見に行きましたが、競技中の彼をみて震撼しました。

「おお、なんだこいつ。ヤバいな、カッコいいでしょ」

ニコニコと朗らかな人柄だったはずの山口くんが、集中しきった表情、鋭い目つきで怖いくらい、動きはギアが上がってキレが鋭く、鍛え上げてきた来た事がわかります。そしてそれは思いの強さを表します。

山口くんのご両親にお話を聞けば、技能五輪期間に突入すると毎日日付が変わっても帰ってこなかったそうです。

そうして山口くんは見事に連覇を達成し、お母さん曰く「あの子の夢でした」という世界大会への出場権を手にしたのでした。


ところでこの沖縄大会、旭川からは7名、北海道全体からは9名もの選手を出して威信を掛けた大会でした。
しかし山口の勝利にも多くの方々からおめでとうと祝福していただき、国際大会出場の応援、協力を申し出ていただきました。

そうして2019年4月に旭川に渡ってきてgauzy calm worksに入社しましたが、早々の4月初旬からオーストラリアでのプレ大会に出場。旭川市工芸センターでの訓練環境が整ってからは平日はすべて朝から晩まで訓練に明け暮れています。

訓練が始まると指導をしていただく先生方も含めて山口くんの実力が明らかになってきました。
手加工のスキルも非常に高いし、図面の読み込みと理解力、加工手順や加工基準の策定も早いし的確。
今後、山口くんよりも優れた人物が現れる事は無いのではないかと思わせるほどの逸材ぶりを証明しています。

多くの方々の、ただならぬ応援と協力を頂いて、現在考えられる最高の訓練環境を整える事ができました。

いよいよもう直き、ロシアでの国際大会。

皆さま、どうぞ注目して応援をお願いいたします。